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優しさ   

2011年 02月 23日

皆さんこんにちは、きらら歯科の比嘉です。

平成23年の2月は私にとってとてもあわただしくめまぐるしい日々となりました。

まず、きらら歯科クリニックに着任したこと。
新しい職場で心地よい緊張感の中、充実した歯科医業をおこなうことができ、この状況を与えてもらったことにとても感謝しています。
     
次に私の妻が早産の危険性があり入院したこと。
一番目の子の時にはとくに変わったことのない出産だったので最初はびっくりしましたが、よくよく考えてみますと妻の体調を心配しながら自宅で過ごさせるよりもしっかり管理してもらって病院で過ごすほうがより安全であり私としても安心できると思うようになりました。今、この時期に色々な意味で必要だからこそ入院という形が現れたのだろうと理解し、よかったなと感謝しています。

そして昨年度末から重度の肺炎で入院し意識不明のままであった伯母が亡くなったこと。
私が小さいころ、母が仕事をしていたこともあって私たち兄弟二人はこの伯母によく預けられ伯母のご飯を食べて育ちました。伯母はとても優しい人で、小さかった兄と私は一度も伯母に怒られた記憶もありません。
本当に大好きな伯母でした。
人工呼吸器をつけられ見るからに苦しそうだった伯母もようやく天国へ迎えられ楽になれたんだと思えば感謝する気持ちに少しずつなってきています。
人間はいつかは死にます。これは誰にもでも平等に起こる事実です。
でも今回の伯母の死の知らせを仕事中に聞いた時、瞬間的に次のような考えが頭をよぎりました。

“人間の肉体は必ず滅ぶ。しかし伯母のあの絶対的な優しさの思い出は少なくとも私の心の中にはずっと残り続ける。そういう意味で伯母は私の心の中でまだ生きているのだ。これから先、優しさについて考えるときはかならず思い出の中にある伯母の優しさを考えるだろうし、伯母の優しさの思い出は私の子供にも伝えていく。すると子供の心の中にも私の伯母のイメージが広がっていき、これが繰り返されると伯母は未来永劫、人の心の中で生き続ける、とも言えるのではないだろうか?”

私は伯母が亡くなったその日、肉体は滅んでも私の心の中で伯母は永遠に生き続けている、と確信したのです。

私の所属している医療法人恵仁会より葬儀にお花をいただきました。ありがとうございます。入院中の妻にはお花まで送っていただきました。大変感謝します。

感謝してもしきれないぐらいの優しさを恵仁会からもきらら歯科のスタッフからもいただきました。本当にありがとうございました。

「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」

昔から好きな言葉です。色々な経験をすればするほど心にしみてきます。


比嘉